新年度の授業がスタートした。

先日、小3から通ってくれている高1の生徒が、

「先生、今頃になって申し訳ないのですが、これまでありがとうございました。そして、高校もよろしくお願いします」

と言って、プレゼントを渡してくれた。包装紙には天使のようなハートのようなかわいらしい折り紙がついていた。お母様の手作りとのこと。お二人からの愛をひしひしと感じる。

家に帰って、プレゼントの包みを開けてみると、春を感じさせる桜と葉っぱの形の石鹸だった。眺めているだけで心が温かくなった。

翌朝、LINEが届いた。彼女からだった。

「すみません。手紙を書いたのに入れ忘れてしまいましたので、送りますね」

写真を開くと、見慣れた彼女の丁寧な文字が並ぶ。

これまでの感謝の言葉と、これからの抱負、

そして、「いつか先生のお手伝いができるようになることが今の目標です。また3年間ご指導よろしくお願いします」と書かれてあった。

目頭が熱くなる。

なんという生徒を神様は授けてくださったのだろう。

彼女に恥じないような自分でありたいと強く心に誓った朝だった。