「こんにちは。お元気ですか?私はとても元気で仕事も楽しく充実しています。
先生、大河ドラマ『青天を衝け』は観ていますか?
吉沢亮君がカッコいいというのもあって、私は観ていますよ。
小学生の頃の教室の宿題が懐かしく思い出されます。
大河ドラマを観ることが宿題でしたよね(笑)
初めて観たのが『龍馬伝』。当時、小3でした。
最初は《大政奉還》《脱藩》《攘夷》など、聞き慣れない言葉に話が全く頭に入ってこず、
年長だった妹は毎回のように残り15分といったところで寝てしまっていました(笑)
先生が作る大河ドラマの読解プリント、
妹はいつも私の答えを見ながら問題を解いていたことが、
懐かしく思い出されます(笑)
でも、幕府について知ったり、
学校の社会科の授業でも大河ドラマを観ていたことが役立ちました。
コロナが落ち着いたら、先生に会いたいです」
というメッセージが届いた。
彼女は教室立ち上げ時の生徒で、姉妹で十数年通ってくれていた。
今はもう社会人。関東に住んでいてなかなか会うことが叶わないが、
こうして時折、連絡をくれる。
現役生からのメッセージももちろん嬉しいが、
卒業していった生徒からの便りはまた格別のものがある。
立ち上げ時の授業内容は今思い返すと、かなり斬新だったと思う。
幼稚園生にまで大河ドラマを観させていたのだから…(笑)
「鎌倉幕府」を「かまぼこ幕府」と言っている小1生もいた。
そりゃそうだ。何のこっちゃ!?だったのだと思う。
でも、「かまぼこ幕府」と言っていた彼は、
小2の夏休みの自由研究で、豊臣秀吉を研究し、大阪城の模型まで作っていた。
国語教室なのだけれど、そこは「フィンランド流」。
教科の垣根を越えた学びを展開しているので、こういった具合になる。
こうやって卒業生が懐かしい話をしてくれるおかげで、
久しぶりに当時を振り返ることができた。
そうして原点に立ち返る。
コロナ禍、なかなか思うような授業展開ができないことも多く、
視野が狭まっていたように思う。
工夫次第でやれることはたくさんあるはずだ。
彼女のメッセージが私を後押ししてくれる。ありがとう。
コロナが収まったら、先生も会いたいよ。