先日、元小学校の先生とお話をした。

小さいころに折り紙や粘土、ものづくりなど、手先を使う遊びをすることが大切だという話になった。

指先を使う遊びの多い子は集中力や意欲が高まったり、考える力も育まれると思う。

先週から今週にかけて工作や実験を行った。

うちは国語の教室なので、工作や実験がメインではなく、その後の「まとめ」がその目的なのだが、

工作や実験では手先を使う作業が多く、いつになく教室が静まり返っている。

目の前の作業に子どもたちが集中しているのだ。

準備物や工程、時間調整など、事前に用意することも多いので、大変ではあるが、

こういった時間を大切にしたいなと改めて思う。

「できれば小学校に上がる前に書き方を教えないでほしいなと思いました」

と、その先生は話された。

小学校に入ると、先生が「鉛筆の持ち方」、「ひらがなの書き方」を丁寧に教えてくれる。

最近は多くの子が小学校に上がる前に身につけているが、癖がついてしまっている子も多い。

鉛筆の持ち方は、癖がついていると、直すのに時間がかかるし、癖が強いと直らない子もいる。

ちなみにこの先生は字がお上手だ。とても丁寧な字をお書きになる。

教科書のような字を書くので、初めて先生の字を拝見したときは驚いた。

字は速さでも、上手下手でもなく、「丁寧さ」が大切だと思う。

字にも指先の使い方が表れるのではないだろうか。

子どもたちを見ていて、早期習得がその後の学力に影響するかというとそうでもないと感じている。

小さいうちは、手先や体を使った遊びをたっぷりして、

ひらがなや計算の習得は小学校に上がってからで十分なのだと思う。

そんなことを思いながら、子どもたちを眺めていると、

「できたーー!!」

と、大きな声が上がった。

今年は花火大会が中止なので、スノードーム花火。

思い思いに表現した花火に癒される。