うちは、「唯一の答えのないこと」に取り組む教室である。
主に作文を指導している。
定期試験や入試は唯一の答えを求めることが多い。
しかし、人生には正解のないことがほとんどだ。
「あなたはどう考え、どう行動するのか」
人生全般において上記のことを問われるづける。
普段から考える習慣がなければ、他者の考えに左右され、
多数の意見に従うことになるだろう。
でも多数の意見が自分にとっての正解とは限らない。
自分の人生の正解は自分で作っていくしかないのである。
「学ぶとは自分の問いに自分で答えることだ」
と『新・知の技法』で船曳建夫氏が述べている。
作文は学ぶ力を養ってくれる。
先日、高校生は「平和と命」についての作文を書いた。
ロシアのウクライナ侵攻から考えたことを書いている生徒もいれば、
動物の命やいじめ、人権の観点から命の尊さを述べている生徒もいた。
正解はないのである。
最後は、「自分はどうしたいのか」、展望で結ぶことを大切にしている。
言葉の力は大きい。
いずれ、今、真剣に考え、綴ったことを行動に移すときがやって来る。
「書く」とはそういうことなのだ。