先日の中高生クラスでのこと。
おすすめの本を持ちより、互いに紹介し合った。
中高生なので、自分たちでインタビューを進めてもらう。それぞれの本談議に花が咲く。
添削をしながら、耳を傾けていると、
「どのおじさんが好きなの?」
という女子生徒の質問する声が聞こえてきた。
「どういうこと!?」と思って顔を上げると、男子生徒が手にしている本が目に入った。
『おじさん図鑑』
「ちょっと!その本、何!?」
と、他の子たちも興味津々。
48種類のおじさんが紹介されているそうだ。
「このおじさん、見たことある!わかるわかる!」となるらしい。
「この本、読みたい!貸してほしい!」
「『おばさん図鑑』は無いの?」
と、大盛り上がりである。
またある子が、
「先生におススメ!」
と言って紹介してくれたのが、
『還暦からの底力』だ。
彼女は中学生。
「ちょっと待って!なんでこの本、読もうと思ったん!?」
と尋ねると、
「お母さんが読んで面白かったって言ってたから借りたんですけど、
すごくわかりやすかったですよ。私、ずっと仕事をしようと思いました。
先生も一生、仕事した方がいいですよ~」
と、アドバイスまでもらった。
選ぶ本にその子が表れていて興味深いし、意表を突かれるのもまた一興。
持ち寄って紹介し合うことで、世の中には様々な本があると知ることができるし、
読んでみたいという気持ちになる。
先生から薦められるより、生徒同士で紹介し合った方が、そういう気持ちにもなりやすい。
子どもたちには読書だけは続けてほしいと常々思っている。
ジャンルを問わずいろいろな本を読んでほしい。
様々な人の考え方を知ることで視野が広がり、多角的に物事が見られるようになる。
偏りが少なくなると思うのだ。人生はバランスが大事なのである。
いやぁ~、しかし、『おじさん図鑑』は面白かった。
早速、読んでみよう♪