親や先生から「本を読んだ方がいいよ」と言われても、なかなかそういう気にならない。
中高生ともなれば、反発もしたくなるのだと、生徒が言っていた。
2020年度は「読書」に今一度注力していきたいと考えているのだが、
どうしたら「読みたい!」と思うのだろうか・・・と思案していたところに、
生徒からいいことを聞いた。とある日の会話。
生徒「BTSって知ってますか?」
私 「何?JKみたいに何かの略語?昨日は別の生徒から『TWICEを知っていますか』と聞かれて、
『国語の先生でもさずがに英単語ぐらいは知ってるよ!2回やろ?』って答えたら、
『先生、もうちょっと勉強しましょう・・・』って、がっかりされたわ(笑)」
生徒「うん、私もそう思います・・・。BTSっていうグループなんですけど、
メンバーの一人がユーチューブで読んでいる本を紹介していて、
私はそのメンバーが好きなので、その人が読んでいる本を全部読みたくなって、
最近、いろいろ読んでますよ。例えば、ヘルマン・ヘッセの『デミアン』とか。」
私 「えーっ!?ヘルマン・ヘッセを読むようになったん!?ちょっっっとー!これいいんちゃう!?」
生徒「結局のところ、自分からそういう気持ちにならないと、何事も続かないんですよね。
私たちはアイドルとか好きなアーティストとか、自分の興味のある人がやっていることに
興味を持つんですよね。そこから入ることが多いんですよ」
切り口、見つかった!!!
若者と会話するのって大事。自分の育った時代の考え方や枠に囚われていると見えてこないものがある。
うん、もっと話をしよう。