「今日、ぼくは初めての体験をした。それは、人の言っていることがわからないという体験だ。
今まで人の言っていることがわからないなんていうことはなかったから、驚いた。
何を言っているのか、まったくわからず、焦った。
でも、これから、この人たちの言っていることをわかるようになりたいと思った。」
授業終わりに書く、200字日記にこう記されていた。
この4月から中高生クラスに上がったばかりの中1の生徒。
先輩たちとの「対話」の中に出てくる言葉の意味がさっぱりわからなかったそうだ。
課題図書を使った「対話」の中で、「エンパシー」や「シンパシー」という言葉が飛び交い、
頭の中は?でいっぱいだったらしい。
皆が帰った後に、この日記を見たのだが、目頭が熱くなった。
授業中、彼の心は不安でいっぱいだったのではないだろうか。
でも、自分の今の状況を客観的に見ることができているのと、
これからの前向きな気持ちが綴られているのを見て、
彼はきっとこの先ぐっと成長するに違いないと確信した。
フレー・フレー・T君!!!