先日、中高生のクラスで、ある記事を題材にして、「私の考える幸せとは」について作文を書いた。意見として多かったのは「自分が自分らしくいられること」だった。

人はコントロールされ続けると生きる気力を無くしてしまう。

自分のことは自分で決めたいのに、そうならない状態が続くと、いつしか自分の人生を人に明け渡してしまう。自立の機会を失ってしまうのだ。そうして、引きこもりになってしまったり、命を絶ってしまった人もいる。

幸せとは、自分のことを自分で決められることではないだろうか。食べる物にしても、着る服にしても、また、何を学ぶのか、どんな学校に進むのか、どんな職業に就き、結婚するのかしないのか、どんな人生を送りたいのか。自分の人生の選択のすべては、自分に決定権がある。自立した人生を歩むことが幸せにつながっていくのだと思う。

教育とは、自立を促す支援だと思っている。何をするのか、何を選ぶのか、あくまで決めるのは子どもたちだ。大人は、「尊敬」と「信頼」の姿勢を忘れずに、子どもたちと関わっていく必要がある。