あっちからこっちから「先生、来て~」と呼ばれると、焦ってしまう。
「ちょっと待って。今、Yちゃんの見てるから。後で行くから」
と、つい早口になる。
そんな時、Mちゃんがいつもさらりとフォローしてくれる。
「Rくん、どうしたの?うんうん、これはちょっとむずかしいよね。いっしょにやろうか」
ものすごく柔らかい口調で優しく語りかける。
寄り添ってもらった子は、まるで女神を崇めるように彼女を見つめている。
そして、素直に彼女の言うことを聞く。メロメロになるのだ。
小学3年生のMちゃんに、密かに憧れを抱いている。
私が生徒だったら、彼女に教えてもらいたい。