昨年末、コンクールの受賞報告が相次いだ。コンクールに応募したのは夏や秋のことなので、私自身もすっかり忘れていた。生徒たちが賞状を持ってきてくれたり、各応募先からご連絡をいただいたりして、「そうだった!がんばって書いたんだった!(←がんばったのは生徒)」と思い出す。
コンクールに受賞するために日々書いているわけではないのだが、子どもたちからすれば「コンクール!イエーイ!がんばるー!」となる。私自身も子供だったころ、同じくそう思っていたので、コンクールはやはりモチベーションが上がる。だからその存在自体が非常にありがたい。
「四日市市立図書館『読書に関するエッセー』コンクール」に始まり、「読書感想文コンクール」、「税の作文コンクール」、「新聞コンクール」、「読書作文コンクール」などなど、たくさんの受賞報告に生徒も先生の顔も綻ぶ♪
コロナ禍、今年度は「作文発表会」が開催できなかったけれど、机に向かってコツコツ書いてきた成果がこうやって花開くのが見られて、心が軽やかになる。
今年も一年、ただただ楽しみながら書いていこう!(←生徒が)
《四日市市立図書館「読書に関するエッセーコンクール」最優秀賞受賞作品》
『夏の思い出をよみがえらせてくれた一冊』 小6 Uさん
「もう、夏休み終わりか」
今年はいつもより短い夏休みでした。突然ですが、みなさんは今年の夏休み、どんな思い出がありますか?私はたくさんの思い出があり、とっても楽しい夏休みでした。そんな夏休みを取りもどすべく、学校の図書室でこの本『バアちゃんと、とびっきりの三日間』を借りました。
この本は、認知症と糖尿病をわずらっているばあちゃんと小学五年生のしっかり者、祥太が三日間、夏休みを一緒に楽しむ話です。(中略)
私はこの夏休み、近くに住んでいるおばあちゃんの家に泊まりに行きました。(中略)一番の思い出は、朝のおさんぽです。朝五時に起きて、妹とおばあちゃんと行きました。近くの川で魚を見つけたり、野良ネコを見つけたり……。外に出るとすぐに汗がふき出てくるような暑さとは反対に、風邪もふき、すずしく気持ちよかったです。おばあちゃんは老化防止のために毎日たくさん歩いているので、ぜんぜんつかれていませんでしたが、私と妹はとてもつかれました。でも、おばあちゃんの家に帰って早めの朝ご飯を食べると、つかれがふっとんだような気がしました。(中略)
今年はコロナウイルスで、旅行やお出かけに行けなかった人がたくさんいると思います。私もその一人です。しかし、この本を読むとおばあちゃんや祥太と夏休みを楽しんだ気分になれます。(中略)「もう一度、夏休みを楽しみたい!」「夏休みの思い出をよみがえらせたい!」方には特におススメします。(後略)