あるイベントで久しぶりに教室外の子どもたちと接した。

毎日、自分の教室の生徒と向き合っていると、私の視野が狭くなり、つい気になってお説教する。

うちの教室では、挨拶、物の受け渡しなど、基本的なことができていないとやり直し。話を聞いていないことが判明すると落雷が(笑)

今日のイベントでは、同じ場所で同じ内容を同じように説明したのだが、違うことをしてしまう子が何人かいた。

私の説明がいけないのかもしれないと思い、
普段の自分の教室の生徒たちにするよりも、
ゆっくり丁寧に見本を見せて説明した。

そして確認すると、やはり数人は違うことをしている。

説明をしているときに他事をしてしまったり、思い込んでしまったりして、聞き逃したり、違う解釈をしてしまったりするのだろう。

でも、多分、普通はこうなのだろうと思った。

そう思うと、うちの教室の生徒たちは、集中力があるし、理解度が高いのかもしれない。あまり説明しなくても、勘がいいのか、自分で進め出す。

イベント後、自分の教室に行き、いつもの授業を始める。

「先生、今日、何かいいことあったん?」

と聞いてくる。

「なんで?」

と聞き返すと、

「今日は優しいで(笑)」

と返ってきた。

そんなにいつもこわいのか!?

〜エッセイスト・雪丸